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SNS運用代行を個人に頼むとき|会社との違いと、頼む前に決めておくこと

SNSの運用を個人に頼むのと、会社に頼むのとでは、何が違うのか。いちばん大きな違いは、相手が一人で受けていることです。相手が休めば、その間の作業は止まります。代わりの担当がいないぶん、頼む前に決めておくことが少し増えます。

決めておくのは、次の3つです。

  • 相手が止まっても、店が困らないようにしておくこと
  • アカウントを、店が持っておくこと
  • 頼む条件を、簡単でも書面かメールに残すこと

あさぎも、個人で受けています。この記事では、個人に頼むよさと弱いところの両方を、あさぎの場合も交えて書きます。

  1. 個人と会社で、頼めることの違い
  2. 止まったときの備えを、先に決める
  3. アカウントは、店が持つ
  4. 条件は、簡単でも書面に残す
  5. 頼む前に、相手に聞いておくこと
  6. 個人の料金は、同じ物差しに直して比べる
この記事の要点の流れ。困りごと、個人に頼みたいが、止まったときや契約が心配。毎週、店に来て撮ってほしいなら、撮影の担当がいる会社の方が合う。そうでなければ、頼む前に3つ決める。1 止まったときの備え。予定と素材を共有、作り置き、返事の目安。2 アカウントは、店が持つ。相手には、招待で入ってもらう。3 条件を、メールに残す。内容・報酬・支払日を、書面かメールで。相手に聞いてから、頼む。休むとき、撮影の回数、やめるときの戻し方。相手が休んだら、作り置きの分は予定どおり出る。やめるときは、招待を取り消すだけで済む。手に入るもの、相手が止まっても、店が困らない。
この記事の要点の流れです。タップすると大きく開きます。

1. 個人と会社で、頼めることの違い

個人と会社の違いを、頼む側から見ると次のようになります。

個人に頼む会社に頼む
担当は、話した本人。そのまま手を動かす担当は、会社の中で決まる。途中で担当が変わるかどうかは、会社による
撮影は、本人が店に行ける回数に限りがある撮影まで受けるプランがある。月1回の現地撮影が入るプランもある
本人が休むと、その間は止まる担当が休んだときに誰が代わるかは、会社ごとに違う
料金は、時間で決める人、1回の投稿ごとに決める人など、決め方から違う料金は、月の定額のプランが多い。初期費用や最低6か月の契約がつく会社もある

個人に頼むよさは、話した相手がそのまま作業をすることです。店の事情を伝えた相手と、投稿を作る相手が同じなので、伝え直す手間がかかりにくくなります。

会社の方が向いているのは、人手のかかる作業を決まった頻度で頼みたいときです。たとえば毎週、店に来て撮ってほしい場合は、撮影の担当がいる会社に頼む方が合っています。あさぎも、毎週の現地撮影は会社に頼む方がよいと考えています。

2. 止まったときの備えを、先に決める

個人に頼むとき、いちばん気になるのは、相手が体調を崩したときや、連絡が取れなくなったときではないでしょうか。会社と違い、代わりの担当はいません。止まる日がいつか来ると考えて、次の3つを決めておきます。

投稿の予定と素材を、店も見られる場所に置く

次に何を出すか、どの写真を使うかが相手の手元にしかないと、相手が止まったときに店は何も出せません。予定の表と素材を、店も開ける共有のフォルダに置いてもらいます。これだけで、止まっている間に何を出す予定だったかが店でも分かります。

先の分を、作り置きしてもらう

数回分の投稿を先に作って予約しておけば、相手が数日休んでも、投稿は予定どおりに出ます。何回分を先に作っておくかを、頼むときに決めておきます。

返事の目安を決める

連絡してから返事が来るまでの目安を、頼む前に決めておきます。目安を過ぎても返事がなければ、何かあったと早く気づけます。

あさぎの場合

あさぎは、投稿の予定と素材を支援先と共有し、先の分を作り置きしています。連絡には、平日なら翌日までに返事をします。

3. アカウントは、店が持つ

相手が自分のメールアドレスや電話番号でアカウントを作ると、ログインの情報は相手の手元にあります。そうなると、やめるときや連絡が取れなくなったときに、店がアカウントに入れなくなるおそれがあります。

アカウントは、店のメールアドレスで作り、店が持ちます。相手には、パスワードを渡さずに招待で入ってもらいます。招待で入ってもらっていれば、やめるときは招待を取り消すだけで済みます。手順は、パスワードを渡さずに任せる方法に書いています。

4. 条件は、簡単でも書面に残す

個人に頼むときは、条件を口約束で済ませてしまいがちです。2024年11月1日に施行されたフリーランス・事業者間取引適正化等法では、従業員を使わずに一人で働く個人などに仕事を頼んだ事業者は、すぐに、仕事の内容や報酬の額、支払期日などを、書面かメールなどで示すことになっています。この決まりは、頼む側に従業員がいるかどうかを問いません。

従業員(週20時間以上・31日以上働く見込みの人)を雇っている店などでは、あわせて、仕事を受け取った日から60日以内のできるだけ早い日を支払期日に決め、その日までに払う決まりもあります(運用のように続けて頼む仕事では、受け取った日の数え方に決まりがあります)。

契約書の形でなくてもかまいません。見積書とメールのやりとりで条件が残っていれば、あとで確かめられます。法律で示すことになっている主なものに加えて、店のために次のことも書いておくと、あとで迷いません。

  • 月に何時間、または何本の作業か
  • 店に残る作業(素材を撮る、出す前の確認、コメントやDMへの返信)を誰がするか
  • やめるときは、何日前までに伝えるか
  • アカウントの権限を、やめるときにどう戻すか
  • つくった写真や動画を、やめたあとも店で使えるか

店に残る作業は、頼んでもゼロにはなりません。どんな作業が残るかは、SNS運用代行の相場の2章に書いています。

あさぎは、支援先によって、業務委託の契約書を交わす場合と、見積書とメールのやりとりで条件を決める場合があります。

なお、この章は法律の細かい扱いまでは書いていません。自社の場合にどうなるかは、公正取引委員会の資料で確かめるか、弁護士などに相談してください。

5. 頼む前に、相手に聞いておくこと

個人に頼む前に、次のことを聞いておきます。個人に仕事を頼めるサイトで探す場合も、聞くことは同じです。

  • これまでに、どんな店のSNSを担当したか。実際の投稿を見せてもらえるか
  • 撮影は自分でするか。店に来られるのは月に何回か
  • 休むときや、体調を崩したときはどうするか
  • 連絡の返事は、どれくらいで来るか
  • 月の料金で、何に何時間(または何本)使うか
  • やめるときは、何日前に伝えればよいか。権限と素材はどう戻るか

はっきり答えてもらえると、頼んだあとの動き方も思い描きやすくなります。

6. 個人の料金は、同じ物差しに直して比べる

個人の料金は、時間で決める人、1回の投稿ごとに決める人など、決め方から違います。そのため、この記事では個人の料金の幅は書いていません。見積もりをもらったら、月に何を、何回、何時間するのかに直すと、会社のプランと並べて比べられます。

あさぎは、月10時間・5万円から(税別)で受けています。本数では区切らず、投稿の企画と下書き、撮影と編集、仕組みづくり、振り返りと相談に時間を振り分けます。会社の公開プランは、月5万〜25万円ほどでした。金額の帯ごとに何が返ってくるかは、SNS運用代行の相場にまとめています。

頼み方は3つあります

SNSの運用は、あさぎに頼む以外に、自分たちで進める方法や、専門の会社に頼む方法でも形にできます。比べると次のとおりです。

あさぎに頼む自力で進める(AIも使って)専門の会社に頼む
向いている会社担当を置けないが、いずれ社内で回したい担当の時間を、週に数時間は取れる撮影を毎週頼みたい。投稿の数をまとめて任せたい
よいところ話した本人が手を動かす。月10時間を企画、撮影と編集、仕組みづくり、振り返りに振り分ける費用がいちばん小さい。やり方が社内に残る人数と体制があり、撮影から分析まで一度に頼める
気をつけること一人で受けているので、引き受けられる件数に限りがある。毎週の現地撮影は会社の方が向いている担当が忙しくなると止まりやすい。AIが作るのは下書きまでで、確かめるのは人費用が大きくなりやすい。初期費用や最低契約期間がつくことがある
費用の目安月10時間・5万円から(税別)道具代は月0円から数千円(Meta Business Suiteは無料、Claude Proは月20ドル・税別、Canva Proは年11,800円)。いちばん大きいのは担当する人の時間月5万〜25万円ほど。初期費用が10万円前後かかる会社や、最低6か月の契約の会社もある

専門の会社の費用は、料金を公開している会社の料金ページ(2026年9月23日に確認)から、同じ種類のサービスで公開されているプランを並べた幅です(相談だけの安いプランがある会社もあります)。税の扱いは会社によって違います。含まれる作業(時間や本数)も、会社ごとに違います。道具代は各サービスの公式の料金ページによります。

よくある質問

個人に頼むと、会社より安いですか

一概には言えません。あさぎは月10時間・5万円から(税別)で、会社の公開プランにも月5万円ほどのものがあります。金額よりも、同じ金額で何が返ってくるかで比べてください。

個人に頼むとき、契約書は要りますか

法律では、書面かメールなどで条件を示せばよく、契約書の形に決まっているわけではありません。大事なのは、仕事の内容と報酬、支払期日などを、あとで確かめられる形で残しておくことです。

頼んだ相手と連絡が取れなくなったら、どうなりますか

アカウントを店が持ち、相手に招待で入ってもらっていれば、店が招待を取り消せます。投稿の予定と素材を共有してもらっていれば、店で続きを出せます。この2つを、頼む前に整えておいてください。

あさぎが休んだら、投稿は止まりますか

作り置きしてある分は、予定どおりに出ます。投稿の予定と素材は支援先と共有しているので、休んでいる間に何が出る予定だったかは、店でも見られます。

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出典

  • フリーランス・事業者間取引適正化等法は、公正取引委員会「フリーランス・事業者間取引適正化等法 ここからはじめる」パンフレット(2026年9月23日確認)
  • 専門の会社の料金・プランの内容は、各社の公式の料金ページ(2026年9月23日確認)
  • 道具代は、各サービスの公式の料金ページ(2026年9月23日確認)

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