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自社のよさを、採用と営業の言葉に直す

2024年版の中小企業白書に、帝国データバンクが2023年に中小企業を対象に行った調査(有効回答22,298件)の結果が載っています。採用面接で自社から伝えている内容を聞いたところ、「給与体系」は82.7%、「自社の強み」は67.1%でした。「組織風土・組織文化」は45.0%、「現場の社員の声」は28.7%にとどまっています。

条件は伝えられていても、働く人や現場の様子までは、なかなか届いていないようです。

あさぎの支援先でも、求人票や採用ページ、会社案内や営業資料、SNSやホームページで、自社のよさがうまく伝わっていないことがありました。理由として近かったのは、次の3つです。

  • 社内では当たり前すぎて、よさだと気づかれていない
  • 人によって、言うことが違う
  • 書く人と、書く時間がない

この記事では、現場にあるよさを、採用と営業の両方で使える言葉に直す進め方を書きます。

  1. 現場の方に、一人ずつ話を聞く
  2. 作業の中身と、働く人の話を材料にする
  3. 同じ材料から、採用と営業の両方をつくる
  4. 言い方の基準を、社内でそろえる
  5. 次も同じやり方で出せるよう、4つを渡す

1. 現場の方に、一人ずつ話を聞く

最初に手を付けるのは、現場の方に話を聞くことです。話は一人ずつうかがいます。

社内で当たり前になっていることは、働いている本人たちにとっては、わざわざ口にするほどのことではありません。外から来た人が一人ずつ聞いていくと、その当たり前が言葉になって出てきます。

2. 作業の中身と、働く人の話を材料にする

支援先で「よさ」の材料として使えたのは、次の2つでした。

材料中身
現場の作業や工程毎日やっている仕事の中身や、その手順
働く人の話働いている方が、自分の仕事について話したこと

どちらも、新しく用意しなくても現場にすでにあるものです。

3. 同じ材料から、採用と営業の両方をつくる

支援先では、聞いた話を採用向けと営業向けに分けて集め直すことはせず、同じ材料から両方をつくりました。仕上げた先は、会社案内や営業資料、SNSの投稿や動画です。

現場の仕事の中身は、働きたい人にとっては「どんな仕事をするのか」の答えになり、お客様にとっては「どんな仕事をしてくれる会社なのか」の答えになります。一度聞いた話を両方に使えるので、聞く手間も一度で済みます。

4. 言い方の基準を、社内でそろえる

人によって言うことが違うと、同じ会社の話でも、聞いた相手ごとに受け取り方が変わってしまいます。

そこで支援先では、聞いた話をもとに、社内で共有する「言い方の基準」をつくりました。使う言葉を一覧にしておくと、誰が説明しても同じことを言えるようになります。

5. 次も同じやり方で出せるよう、4つを渡す

一度きりで終わらせないために、次の4つを渡しています。

渡すもの中身
話の聞き方現場に何を聞けば材料が出てくるか、質問の一覧
言い方の基準使う言葉の一覧
書き方の型同じ形で書くための雛形
見本仕上がりの実物

書く人や書く時間が足りない会社でも、聞き方と型と見本があれば、次の1本を同じやり方で出しやすくなります。

よくある質問

自社のよさが、社内で思いつかないときはどうすればいいですか

社内では当たり前になっていて、気づきにくいことがあります。まずは現場の方に一人ずつ話を聞くところから始めます。作業の中身や、働く人の話が材料になります。

採用向けと営業向けは、別々につくるべきですか

同じ材料から両方をつくれます。現場の作業の中身や働く人の話は、採用でも営業でも使えます。

書く人がいない会社でも、続けられますか

話の聞き方、言い方の基準、書き方の型、見本の4つがそろっていれば、次も同じやり方で出しやすくなります。

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いまの様子を、4つの質問で見立てます

自社の場合はどこから手を付けるとよいか、トップページの簡易診断で見立てられます。4つの質問に答えると、いま近い困りごとと進め方が出てきます。答えはページの中だけで使い、どこにも保存しません。

出典

  • 中小企業庁「2024年版 中小企業白書」第2部第1章第1節 人材の確保(第2-1-14図 採用面接で自社から伝えている内容。資料は帝国データバンク「中小企業の経営課題とその解決に向けた取組に関する調査」、2023年11月〜12月実施)https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2024/chusho/b2_1_1.html

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