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SNS運用代行の事例|老舗の食品店で、店の手間を増やさずに始めたこと

自分の店で作って、自分の店で売る。そういうお店ほど、朝から手が離せません。製造の手を止めてスマホを構えるのは、思っている以上に難しいことです。

SNSを外に頼もうか迷っているとき、まず心配になるのは、頼んだら頼んだで撮影や確認の手間がこちらに増えるのではないか、ということではないでしょうか。

この記事では、あさぎが支援している、観光地にある長く続く食品のお店で、どうやって店の方の手間を増やさずに始めたかを書きます。工夫は3つです。お店の名前や場所、商品は伏せています。書くのは、あさぎが考えたことと、やったことだけです。途中でつまずいたところも、そのまま書きます。

  1. お願いする操作を、1つだけにした
  2. 1本の動画に、1つのものだけを映す
  3. 投稿の予定は、店の売る予定から組む
  4. つまずいたところ
  5. 頼む前に確かめておくとよいこと
この記事の要点の流れ。困りごと、頼んだら、撮影や確認の手間がこちらに増えるのでは。お店の方がすることと、あさぎがすることに分けた流れ。1 お店の方は、製造のときに録画を回す。途中で止めなくてよい。あさぎは長い素材から使う場面を探し、2 1本に1つのものだけ映して組む。字幕は大きく短く、最後は商品で終える。お店の方が年内に売る予定をざっくり伝え、あさぎは 3 売る予定に合わせて投稿の枠を置く。お店の方が出す前の動画を見て気になるところを伝え、あさぎが投稿する。数字を見て、次の1本に生かす。手に入るもの、店の手間を増やさずに、SNSが続く。つまずいたところ、権限を待つあいだに、先に作っておく。
この記事の要点の流れです。タップすると大きく開きます。

1. お願いする操作を、1つだけにした

動画の素材は、お店の方に撮っていただいています。製造の現場に毎回こちらが行くことはできないからです。

最初に決めたのは、お店の方にお願いする操作を増やさないことでした。

実は、あさぎも最初は細かくお願いしかけていました。10分から15分ごとに録画を止めて、1つのテーマごとに分けてもらう、という依頼です。そのほうが、あとで素材を探しやすいと考えたからでした。

送る前に見直して、取り下げました。忙しい製造の途中で、何度も録画を止めて、また始めるのは、お店の方にとって手間が増えるだけです。こちらの作業を楽にするために、現場の手を増やす形になっていました。

そこで、お願いは次のひとつに絞りました。

録画はこまめに止めていただかなくて結構です。通しで回したままで大丈夫です。

長い素材の中から使う場面を探すのは、こちらの仕事として引き受けました。届く素材はかなり長くなります。それでも、見る手間はこちらが持つほうが、お店の毎日は回ります。

いまの分担は、次のとおりです。

お店の方あさぎ
製造のときに録画を回す(途中で止めなくてよい)長い素材から、使う場面を探す
年内に売る予定を、ざっくり伝える売る予定に合わせて、投稿の枠を置く
出す前の動画を見て、気になるところを伝える動画に組み、字幕を入れ、投稿する
投稿のあとの数字を見て、次の1本に生かす

2. 1本の動画に、1つのものだけを映す

素材がそろって、最初に何本か動画を組みました。そのうち、見比べて使えると判断したのは1本だけでした。

通らなかった動画には、共通点がありました。製造の工程をひと通り並べていて、場面ごとに映るものが変わっていたことです。作る側から見ると、流れが全部入っていて丁寧に見えます。見る側からすると、何の動画なのかが最後まで分かりませんでした。

通った1本は、ひとつの道具だけを最初から最後まで映したもので、見慣れない形のおかげで説明を足さなくても目が止まりました。

ここから、あさぎは組み方を変えました。

  • 1本に映すのは、1つのものだけにする
  • 字幕は大きく、短くする
  • 最後は、その商品の姿で終える
  • 効果や演出は足さない

演出を足さないのは、足すほど商品が見えにくくなったからです。効果を足した版は、商品のよさが分かりにくくなりました。

こちらで撮るときも、この考え方に合わせています。あれもこれも撮ると、素材は増えても使える1本は増えません。1つのものにつき、引き、寄り、手が触れているところ、動いているところを押さえるようにしています。そのほうが1本に組みやすくなります。

3. 投稿の予定は、店の売る予定から組む

投稿の計画は、最初は「職人の手元」「商品」「店頭」といった型で組もうとしていました。

途中で順番を変えました。先に、お店が年内にいつ何を売るのかを、ざっくり教えていただきました。その予定に合わせて投稿の枠を置き、型はその中で選んでいます。お店にとっての投稿の意味は、売りたいものが売りたい時期に知られることだからです。

もうひとつ、教わったことがあります。お店がいちばん忙しい時期と、SNSでいちばん知ってほしい商品は、同じとは限りません。あさぎが忙しい時期に投稿を寄せて組んだ案を、お店の方に直していただいたこともありました。こちらで決め切らずに、どこに重心を置くかは一度聞いてから組むようにしています。

4. つまずいたところ

うまく進まなかったところもあります。

投稿を始めるには、お店のInstagramを操作するための権限をいただく必要があります。この権限が届くまでに、思ったより時間がかかりました。

反省しているのは、そのあいだに先に作っておけるものを、作り切れていなかったことです。権限が届いたらすぐ出せる動画を何本か用意しておけば、始まりはもっと早くなりました。権限が来ないから止まっている、というのは半分しか正しくありませんでした。

いまは、権限の手続きと並行して、先に出せる動画を作っておくようにしています。

数字について

最初の1本は、公開から5日ほどの時点で、動画の長さの半分を少し超えるところまで、平均して見ていただけていました。ただ、1本だけでは比べる相手がありません。良いか悪いかは、何本か並べてから判断することにしています。お店の方にも、同じようにお伝えしています。

5. 頼む前に確かめておくとよいこと

SNSを外に頼むとき、相手に聞いておくとよいことを3つ挙げます。

お店にお願いする操作は、いくつありますか

撮影、確認、投稿のたびに、店の人が何をすることになるのかを先に聞いておくと、始めてから困ることが減ります。

1本の動画で、何を見せるつもりですか

工程を全部入れるのか、1つのものに絞るのか。答え方で、どういう動画が届くかがだいたい分かります。

何本目から、数字で判断しますか

1本目の数字だけで良い悪いを決める相手より、何本か並べてから見ると答える相手のほうが、落ち着いて続けられます。

頼み方は3つあります

ここまでの進め方は、あさぎに頼む以外に、自分たちで進める方法や、専門の会社に頼む方法でも形にできます。比べると次のとおりです。

あさぎに頼む自力で進める(AIも使って)専門の会社に頼む
向いている会社担当を置けないが、いずれ社内で回したい担当の時間を、週に数時間は取れる投稿の数や撮影を、まとめて任せたい
よいところ店の方の操作を増やさない形から組み、社内で回せるところまで一緒に動く費用がいちばん小さい。やり方が社内に残る人数と体制があり、撮影から分析まで一度に頼める
気をつけること引き受けられる件数に限りがある。撮影に毎回うかがえるとは限らない担当が忙しくなると止まりやすい。AIが作るのは下書きまでで、確かめるのは人費用が大きくなりやすい。初期費用や最低契約期間がつくことがある
費用の目安月10時間・5万円から(税別)道具代は月0円から数千円(Meta Business Suiteは無料、Claude Proは月20ドル・税別、Canva Proは年11,800円)。いちばん大きいのは担当する人の時間月5万〜25万円ほど。初期費用が10万円前後かかる会社や、最低6か月の契約の会社もある

専門の会社の費用は、料金を公開している会社の料金ページ(2026年9月23日に確認)から、同じ種類のサービスで公開されているプランを並べた幅です(相談だけの安いプランがある会社もあります)。税の扱いは会社によって違います。含まれる作業(時間や本数)も、会社ごとに違います。道具代は各サービスの公式の料金ページによります。

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