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飲食店のSNS運用代行の事例|フォロワー数を目標にしなかった理由

予約で席が埋まっていくお店ほど、SNSの目標は決めにくくなります。フォロワーが増えても、席の数は増えません。予約が増えたとしても、それが投稿のおかげなのか、季節のおかげなのかは見分けがつきません。

それでも、SNSを外に頼もうとすると、最初に数字の目標を聞かれることが多いと思います。フォロワーを何人にするか。予約を何件増やすか。

この記事では、あさぎが支援している、観光で人が訪れる街の予約制のレストランで、目標をどう置いたかを書きます。お店の名前や場所、料理は伏せています。書くのは、あさぎが考えたことと、やったことだけです。支援はまだ途中で、結果は出ていません。そのことも含めて書きます。

  1. 目標に、フォロワー数と予約数を置かなかった
  2. 先に、やらないことを決めた
  3. 動画の速さは、店の時間に合わせた
  4. つまずいたところ
  5. 頼む前に確かめておくとよいこと
この記事の要点の流れ。困りごと、予約制の店で、SNSの目標を何に置けばいいか分からない。進め方、1 フォロワー数と予約数は、目標に置かない。2 支援の終わりに言い切れる状態を置く。3 やらないことを、先に決める。4 動画の速さは、店の時間に合わせる。手に入るもの、次に何を変えればいいかが分かる、SNSの目標。
この記事の要点の流れです。タップすると大きく開きます。

1. 目標に、フォロワー数と予約数を置かなかった

フォロワー数と予約数は、目標に置きませんでした。

支援を始める前に、お店が公開している最近の投稿を数えてみました。1つの投稿につく「いいね」は、フォロワーの3%ほどでした。

見てくれている人は、もういます。足りないのは、その人たちに思い出してもらう回数のほうだと考えました。フォロワーを増やすことに力を使うより、いまのフォロワーに季節ごとの料理を何度も見てもらうほうが、次の予約に近いはずです。

予約の件数も、目標にしませんでした。予約制のお店では、予約の数が動いたときの理由が1つに決まりません。季節の食材や連休の並び、口コミや紹介が重なって動きます。支援の期間の中で、そのうち投稿が効いた分だけを切り出すことはできません。数えられないものを目標に置くと、結果が出たあとで、次に何を変えればいいのかが分からなくなります。

そこで、支援の終わりに言い切れる状態を目標にしました。

  • 投稿が、お店の手で決めた間隔のまま続いている
  • あさぎが抜けても、止まらない仕組みになっている
  • どの型の投稿に反応があったか、次に何を増やすかを、数字で言える

数字は月に1回、お店の方にスマホの画面を撮って送っていただく形にしました。どの画面を、どの順に撮ればいいかは、1枚の手順書にまとめてお渡ししています。見るのは、投稿がどれだけ見られたかと、見た人のうちフォロワーとフォロワー以外がどれくらいずつかです。いまのフォロワーに何度も届いているかと、新しい人に届いているかを、分けて見られます。

2. 先に、やらないことを決めた

目標と一緒に、支援のあいだにやらないことも、最初に決めてお伝えしました。

  • 広告は出さない(まず、広告なしで続く型をつくる)
  • 予約の仕組みは変えない
  • 口コミサイトや地図アプリの運用は、最低限の確認にとどめる
  • 献立や、お店の運営には口を出さない

SNSを頼むと、話はすぐに広がります。広告も出したほうがいいのではないか。予約の入り口も直したほうがいいのではないか。どれも間違いではありません。ただ、一度に全部に手を付けると、何が効いたのかがまた分からなくなります。

最後の1つは、こちらの線引きです。料理とお店のことを決めるのは、お店の方です。あさぎが手伝うのは、それをどう伝えるかまでにしています。

3. 動画の速さは、店の時間に合わせた

動画は、1つの場面を4秒ほど見せてから次へ移る組み方にしました。

最初に作った見本は、1秒から2秒半ほどで場面が変わるものでした。

並べて見ると、このお店には合いませんでした。ゆっくり食事を楽しむお店で、場面がせわしなく変わる動画は、お店の空気と食い違います。そこで、この速さに落ち着きました。

ほかにも、見本を並べて決めたことがあります。

  • 最初の場面は、料理の寄りから入る。ただし、何が映っているか分からない寄りは逆効果になる
  • 明るさは、撮ったままより持ち上げる
  • 文字は画面の下に、話しかけるような字幕で入れる

決め方は、同じ素材で1か所だけを変えた見本を何本か作り、見比べて選ぶ形です。頭の中で考えるより、並べて見るほうが答えが早く出ました。決めた組み方で作った見本は、お店の方にもお見せしています。

4. つまずいたところ

撮る時間が、そもそも無かった

最初の計画では、撮り方の型をお渡しすれば、お店の方が撮れるものと考えていました。

お話をうかがって分かったのは、料理はできたらすぐにお客様へ出すので、撮っている時間がないということでした。調理台の上も、撮影には向いていません。これまで料理の写真が少なかったのは、撮り方を知らなかったからではありませんでした。

そこで、営業の流れの中で撮ってもらう前提をやめて、撮影のための時間と場所を営業とは別に考えることにしました。訪問した日には、あさぎが料理を撮っています。

機材をすすめる準備を、していた

撮影に使う機材の提案を、こちらで用意していました。ところが、お店の方はすでにカメラを持っておられました。

提案はやめて、そのカメラの設定と撮り方の資料に切り替えました。先に聞いていれば、提案をつくる時間も要りませんでした。いまは、何かを買い足す話をする前に、手元に何があるかを先にうかがうようにしています。

数字について

3%ほどという数字は、支援を始める前の値です。支援の結果として出た数字は、まだありません。支援の終わりに、どの型の投稿に反応があったかを並べて、次に何を増やすかを決めることにしています。成果の見方はSNS運用代行の相場の4章にも書いています。

5. 頼む前に確かめておくとよいこと

SNSを外に頼むとき、相手に聞いておくとよいことを3つ挙げます。

目標を、何に置くつもりですか

フォロワー数や予約数を目標にする場合は、その数字が動いたときに、投稿のおかげかどうかをどう見分けるのかを聞いてみてください。答えが具体的な相手のほうが、途中で方向を直せます。

やらないことは、何ですか

何をやるかと同じくらい、何をやらないかが決まっていると、あとで話が広がりすぎません。費用が膨らむのも防げます。

いま手元にある道具を、先に伝えましたか

スマホやカメラ、使っているアプリを先に伝えておくと、買わなくていいものを買わずに済みます。すぐに買い足しをすすめてくる相手かどうかも、ここで分かります。

頼み方は3つあります

ここまでの進め方は、あさぎに頼む以外に、自分たちで進める方法や、専門の会社に頼む方法でも形にできます。比べると次のとおりです。

あさぎに頼む自力で進める(AIも使って)専門の会社に頼む
向いている会社担当を置けないが、いずれ社内で回したい担当の時間を、週に数時間は取れる投稿の数や撮影を、まとめて任せたい
よいところ目標とやらないことを最初に一緒に決め、社内で回せるところまで一緒に動く費用がいちばん小さい。やり方が社内に残る人数と体制があり、撮影から分析まで一度に頼める
気をつけること引き受けられる件数に限りがある。撮影に毎回うかがえるとは限らない担当が忙しくなると止まりやすい。AIが作るのは下書きまでで、確かめるのは人費用が大きくなりやすい。初期費用や最低契約期間がつくことがある
費用の目安月10時間・5万円から(税別)道具代は月0円から数千円(Meta Business Suiteは無料、Claude Proは月20ドル・税別、Canva Proは年11,800円)。いちばん大きいのは担当する人の時間月5万〜25万円ほど。初期費用が10万円前後かかる会社や、最低6か月の契約の会社もある

専門の会社の費用は、料金を公開している会社の料金ページ(2026年9月23日に確認)から、同じ種類のサービスで公開されているプランを並べた幅です(相談だけの安いプランがある会社もあります)。税の扱いは会社によって違います。含まれる作業(時間や本数)も、会社ごとに違います。道具代は各サービスの公式の料金ページによります。

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